「公務員と大企業の正社員」生涯賃金が多いのはどっち?平均給与から試算してみた
「公務員vs大企業の正社員」生涯賃金が多いのはどっち?
ここまで計算した内容をまとめると、以下のようになります。 <生涯賃金> ・地方公務員:2億2362万円 ・国家公務員:2億5178万円 ・大企業の正社員(男性):2億8750万円(転職なしの場合3億440万円) ・大企業の正社員(女性):2億3090万円(転職なしの場合2億4830万円) 平均値で比較した限りでは、大企業の正社員のほうが生涯賃金が高くなるケースも多いものと考えられます。 もちろん、職種や役職などによって生涯賃金は大きく異なりますし、参照元となるデータも異なる媒体となるため、単純に計算・比較することはできません。 そのため、あくまでも目安として考えましょう。
まとめにかえて
今回は公務員と会社員のデータを比較してみましたが、当然ながら実際の生涯年収には個人差があります。 就職先や転職先を検討する場合、より具体的な条件をもとにシミュレーションしてみるとよいでしょう。 また、近年は働き方が多様化しており、終身雇用という概念も薄れつつあることから、公務員や会社員といった肩書にとらわれずに生きていく方も増えています。 個々の能力次第で収入が大きく変わる可能性もあるので、生涯年収を増やすなら視野を広げてみるのもよいかもしれません。
参考資料
・総務省「令和5年地方公務員給与実態調査結果等の概要」 ・独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2023 ー労働統計加工指標集ー」
加藤 聖人