女子ダブルスは村山結来、南芹那組が初V「実感が湧かないけど、とてもうれしい」…卓球全日本カデット
◆卓球 全日本選手権カデットの部 第2日(2日、長崎県立総合体育館) 男女ダブルス準決勝と決勝が行われ、女子は村山結来(ゆらい、13)、南芹那(13)組が初優勝を果たした。木下アカデミー同士の対戦となった決勝で高橋青葉(14)、瓜生日咲(ひさ、13)組を3―0で破った。 最後は村山が持ち前の鮮やかなフォアドライブで決め、南と笑顔でハイタッチをかわした。サウスポーの高橋とカット主戦型の瓜生の変則ペアとは部内の練習試合では分が悪かったが、バック側に徹底して集めて強打を封じ、ストレート勝ち。村山は「決勝は“同士打ち”で優勝できると思ってなかった」と声を弾ませ、南も「まだ実感が湧かないけど、とてもうれしい」と喜びに浸った。 ペアを組んだのは1学年下の南が入学したこの春から。所属の渡辺隆司女子監督(44)は「最初に組ませた時からしっくり来て、これは相性がいいなと感じた」という。当初は個々のプレーに意識が向いてミスが続き、2人で「合わないんじゃないかな」と悩んだが、1日2時間のダブルス練習を重ね、得点パターンを確立。8月の全中で団体Vの原動力となった。 ともに個人種目は小中を通じて全国大会で8強が最高だった。村山の名前の結来には「将来、結ぶ人に」との願いが込められている。ダブルスを組んだ縁を結び、2人で初の日本一の称号をつかみ取った。(林 直史)
報知新聞社