いつか日本人がプレミアを彩る日も? 歴史を辿れば、スコットランドからイングランドへ名手たちが…
「もうスコットランドには、国際レベルで活躍できる選手はいないんだ」
過去にはスコットランドからイングランドに数々の選手を送り出した。セルティックの旗手(奥)や前田(手前)らが同じ道を辿る可能性もあるか。(C)Getty Images
長く生きていると、想像もつかなかった世の中の劇変に遭遇していく。 かつて日本のサッカー好きにとって、スコットランドは別世界だった。テレビ東京が初めてワールドカップ決勝の生中継に踏み切った1974年大会は、やがて他の全試合も別枠で録画放送されていくのだが、1次リーグで敗退したスコットランドは前回優勝のブラジルと一歩も譲らず0-0で引き分けている。 とりわけ目を見張ったのが、ロングレンジからでも一直線にゴールへ伸びていくピーター・ロリマーの強烈なキックだ。15歳289日でリーズ史上最年少デビューを飾った天才は、705試合で238ゴールという足跡を残し、昨年この世を去った。 またさらに4年後のアルゼンチン大会でのスコットランド代表も、優勝を争う潜在能力を秘めたチームだった。22人中15人がイングランドリーグでプレーし、現在より欧州でも突出していたリバプールの象徴だった
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