UEL覇者アタランタの指揮官が明かすザニオーロ加入の舞台裏「賭けたのは私でなく彼。強くて獣のような選手と言われ…」 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】アタランタで9年目のシーズンに臨むジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、今夏の補強の目玉となったMFニコロ・ザニオーロの加入の舞台裏などを明かした。 【動画】イタリア・サッカー界は闇だらけ!? カルチョ・ファン必見の物語
ジャン・ピエロ・ガスペリーニの下、2023-24シーズンはセリエAで4位と躍進し、UEFAヨーロッパリーグ(UEL)では優勝の快挙を成し遂げたアタランタ。初タイトルを手にし、ベルガモでの続投を決断した66歳の指揮官が、13日付のイタリア紙『Corriere dello Sport』のインタビューで語った。 アタランタ指揮官はまず、ガラタサライから買い取りオプション付きのレンタル移籍で加入した25歳MFニコロ・ザニオーロについて言及。獲得に至る経緯において、選手側からの売り込みがあったことを明かした。 「ザニオーロという賭けに勝ちたいかって? 彼の方がわれわれに賭けたんだ。彼のプロフィールは好きだ。どんな舞台裏だったか知りたいかね? ある日、(元イタリア代表FWのマルコ)ボリエッロから電話があり、『監督、あなたの元でプレーしたがっている選手がいるんだ。強くて獣のような選手だよ』って言うんだ」 「それで私は『マルコ、それは誰だね?』と尋ねると、ザニオーロだと言うんだ。『すごいじゃないか。私は好きだよ』と答えた。(ディレクターのトニ)ダミーコや(会長のアントニオ)ペルカッシに話をし、『この若者に興味がある』と言うと、彼はやって来たんだ」 ザニオーロは、ミランでくすぶっていたシャルレ・デ・ケーテラーレや、プレミアリーグで存在感を示せずにセリエAへ出戻ったジャンルカ・スカマッカを再生させたガスペリーニの下で再起をかけて、新シーズンへ臨むことになるが、アタランタ側は、こうした眠れる獅子の獲得機会を狙っている。 「アタランタは巨額の補強をすることができない。だからチャンスをつかむようにしているんだ。スカマッカやデ・ケーテラーレの成長ぶり? スカマッカとデ・ケーテラーレは成長したかもしれないが、部分的なものだ。まだ1年しか過ごしていないのだからね」 ガスペリーニは今夏、ナポリからのオファーも伝えられていたが、最終的にベルガモに残る決断を下した。 「ナポリからのオファーは検討した。それにシーズン中、『アタランタを去るべき時がやって来た』と考えたことが何度かあった。だが私は、論争や失望を残すことなく、良い去り方をしたかった。それからUELで優勝し、最終的にベルガモの街やファン、チームを取り巻く全てが勝利した。それにいまのナポリには、(アントニオ)コンテがいるのだから、ナポリファンががっかりすることもないだろう」 またアタランタ指揮官は、自身が「どんな監督であるか」を問われると、「コピーするタイプだ。観察し、メモを取る。メモ通りにしないこともあるが、私は全てに対して、全員に対して注意を払う監督だ」と明かした。