【100年に一人の逸材・棚橋弘至登場】『キン肉マン』大好き作家・燃え殻×爪切男の先月の肉トーク!! <番外編前編>【コミックス派はネタバレ要注意!】
先月連載した『キン肉マン』を批評する「先月の肉トーーク!!」。24年最後の更新となる今回のスーパースペシャルゲストはまさかの新日本プロレス"100年に一人の逸材"そして社長である棚橋弘至! 燃え殻さん、爪切男さんも批評を忘れ、もはやただのファンになっておりました!! 先月の連載の話は後編でちょっとします......。 *** ●出会いは、プロレスより先に『キン肉マン』 爪切男(以下、爪) 棚橋さんの『キン肉マン』との出会いは、いつ頃だったんですか? 棚橋弘至(以下、棚橋) 小学生の時ですね。もうテレビ放送があって......いや、『ジャンプ』で読んだのが先だったかな? 僕らの世代だと、キンケシがとにかく流行ったので、弟と一緒にでっかい洗濯カゴにいっぱいのキンケシを集めてて、たくさん持ってるのがうれしかったですね。 爪 どういうところが好きだったんでしょうか、『キン肉マン』の。 棚橋 まず、ビジュアルのかっこよさですかね。筋肉への憧れっていうのは、小さい頃の男子ならありますんで。あとはキン肉マンが、普段はドジだけどいざという時はむちゃくちゃ強い、がんばれる人っていうのが、カッコよく感じたんじゃないですかね。 燃え殻(以下、燃) プロレスはいつ頃からですか? 棚橋 小さい頃、祖母がプロレス好きで、一緒に新日本の中継を観ていて。まだ金曜20時の放送だった頃ですね。猪木対国際軍団の闘いをすごく覚えていて。ラッシャー木村、アニマル浜口、寺西勇と猪木の変則マッチを観て、「なんで1対3なんだろう?」と。 燃・爪 (笑)。 棚橋 「でも猪木、勝つんかい!」っていう。それは覚えてますね。 燃 『キン肉マン』とプロレス、どっちが先だったんですか? 棚橋 どっちだったかなあ......でも、小さい頃のプロレスの記憶は、ほんとにおぼろげなので、ちゃんと好きになったのは、『キン肉マン』のほうが先ですかね。 燃 僕もなんです。最初は『キン肉マン』から入って、しばらく経ってから金曜20時の新日本プロレスを観て、「あ、『キン肉マン』みたいなものが、現実にもあるんだ?」とびっくりして。マスク被ってる人がいるし、曲に乗って登場するし。非日常が楽しかった。 爪 子供の頃、特に好きだった超人は誰ですか。 棚橋 ロビンマスクです、今日もTシャツを着てきたように(※新日本プロレスと『キン肉マン』がコラボして作った「棚橋弘至×ロビンマスク」Tシャツ)。あと、バッファローマンですね。僕、授業中にノートとかプリントの裏に、『キン肉マン』の超人たちをよく描きまくていて。やっぱり、ロビンマスクが一番うまかったです。 燃 描きやすいんですよね。 棚橋 どう描いても、わりとかっこよく描けるっていうね。ウォーズマンは逆に難しい。 燃 キン肉マンも実は難しいですよね。 棚橋 描く人それぞれで、クセのあるキン肉マンができちゃって。ラーメンマンも描く人によって個性が出るし。画風も変わりましたしね。 爪 そう、どんどん画風が変わっていきましたよね。