【特集】1億5千万円以上をだまし取ったとされる“頂き女子りりちゃん” 事件直前まで通っていたホストの言葉に涙 私の詐欺は“地面師”とは違う 「こっちも与えました詐欺罪」 最高裁・上告中
“頂き女子りりちゃん”を名乗る、渡辺真衣被告(26)。 マッチングアプリなどで知り合った男性3人から、恋愛感情を利用して、現金計1億5600万円ほどをだまし取った詐欺罪と、手口をマニュアル化して販売した詐欺ほう助などの罪に問われています。 一審は、懲役9年・罰金800万円。控訴審では、半年短い、懲役8年6か月・罰金800万円の判決が言い渡され、現在、最高裁に上告しています。 被害にあった男性を取材すると怒りをあらわにし、厳罰を求めました。 被害にあった50代男性:「心の弱さをついたっていうか。言葉巧みに弱みをつかれたというような印象」「許しません」「罰金の分を差し引いて懲役刑を重くしてほしいというのが私の本心ですね」
現在、名古屋拘置所に勾留されている渡辺被告。 何を思い、なぜ犯行に及んだのか真実を探ろうと、10回にわたって面会取材を行いました。 10回目の取材となった2024年11月下旬、渡辺被告は犬のマークが入ったトレーナーを身につけ面会室に現れました。
■「地面師」と同じ詐欺罪に…
渡辺被告は、以前から拘置所では本をよく読んでいると話していましたが、最近読んだ本を聞くと…。 渡辺被告:「最近は外で“地面師たち”が流行っているらしく、私も本で読みました」 劇中のセリフ「もうええでしょう」が2024年の新語・流行語大賞にノミネートされるほど話題にもなった、配信ドラマ「地面師たち」。 他人の土地の所有者になりすまし、売却を持ちかけ、偽造書類を使って大金をだましとり不動産詐欺を行う“地面師”。 本を読み終え、“詐欺罪”についてある疑問を抱いたといいます。 渡辺被告:「彼らはお金をだまし取るために、計画を練って練って練りまくっている、それで捕まって、私と同じ“詐欺罪”」「私はそれとはちがーう!」「私は夢を与えた、詐欺とは違う名前を付けて欲しい。“こっちも与えました詐欺罪”みたいな名前にしてほしい。」 お金をだまし取った容疑は認めた上で、代わりに渡辺被告が与えたものがあったと強く主張していました。