久保建英は大舞台に強い スペイン人記者が指摘するバルセロナ戦での驚異的なパフォーマンスを裏づけるデータ
公式戦3試合連続の先発出場となったバルセロナ戦で、久保建英は圧巻のパフォーマンスで相手DF陣を大いに苦しませ、今季3度目のマッチMVPに輝いた。 【写真】サッカーファンのみんなが見守る 久保建英フォトギャラリー 次節に控えるのはアスレティック・ビルバオとのバスクダービーだ。今回はスペイン紙『ムンド・デポルティボ』でレアル・ソシエダの番記者を務めるウナイ・バルベルデ・リコン氏に、バルセロナ戦での久保のパフォーマンスとバスクダービーに向けての期待について言及してもらった。 【コカ・コーラも飲みたいな】 久保建英は満足感を得た状態で、2026年のワールドカップ出場権をかけた戦いに臨む日本代表に合流すべく旅立った。 レアル・ソシエダは、ラ・リーガ首位に立つハンジ・フリック監督率いるバルセロナを1-0でノックアウトした。圧倒的な力で、ホームですごい試合をやり遂げた。今季ホームでの勝率が低かったため、これはラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)を取り巻くすべての人が待ちわびていた結果で、この上ない喜びとなった。 久保はチームのスター選手としてピッチに立ち、持てるエネルギーをすべて放出して90分間プレー。勝利に貢献した。試合を終えて疲労困憊のなか、彼がミックスゾーンでバスクのテレビ局に対して語った言葉は、ユーモアに溢れるものだった。 「もうクタクタで一歩も動けない。明日は長旅になるから、(疲労回復のために)これから冷水に入るよ。コカ・コーラも飲みたいな。もちろんゼロだけどね!」 彼がここまで消耗している原因は、完璧な試合をやり遂げたバルセロナ戦だけによるものではない。11月3日のセビージャ戦(2-0)で80分間、ラ・レアルでの公式戦100試合出場を達成した同7日のヴィクトリア・プルゼニ戦(1-2)で60分間プレーしたのも、疲労の蓄積に影響している。 特に敗北を喫したヴィクトリア・プルゼニ戦はタフな試合だった。ピッチコンディションが非常に悪かったことが足への負担を大きくした。精度を欠いた久保のプレーは満足のいくものではなく、疲労だけが溜まる試合となった。 久保はここ3試合続けて先発出場しているが、それはイマノル・アルグアシル監督が最近ローテーションを減らし、少しずつ理想のイレブンを形成しつつあるからだ。