【バドミントン日本ランキングサーキット2024】「負けられないという気持ちで臨んでいました」(霜上雄一)〈混合ダブルス選手コメント〉
国内のランキング上位選手が集う日本ランキングサーキット(5月25日~29日/サイデン化学アリーナさいたま)。大会最終日の29日は、各種目の決勝が行なわれた。ここでは、混合ダブルスのコメントを紹介する。 霜上雄一&保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス) 決勝:下農走/大澤陽奈(金沢学院クラブ/ACT SAIKYO)に2-1で勝利 霜上「ファイナルゲームは、インターバル前後の得点が大きかった。このゲームは全体的にリードする展開が多く、最後は追い上げられましたが、そこは辛抱強くプレーできたと思います。下農選手に詰められて、けっこうメンタルにきましたけど、1本切りにいけたことがよかったです。ファイナルは保原選手も立て直して、しっかりプレーしてくれた。保原選手のスマッシュの速さは、ペアとしての武器の一つです。昨年の全日本社会人のミックスで優勝してB代表。今大会には、負けられないという気持ちで臨んでいました。今後も課題を持って、しっかり取り組んでいきたいです」 保原「大会を通じて思ったのは、調子がいい時は自信を持ってプレーできるけど、そうじゃないとき…相手に決められたり、いつもと何か違うと感じたりした時は、どうしても縮こまってしまう。今日の2ゲーム目は、よくない状態でした。優勝できたことは、もちろんうれしいのですが、課題が見つかった大会でもありました。考え方を見直すとともに、実力をもっと上げていきたいです」 下農走/大澤陽奈 下農「第1ゲームは動きが硬く、相手が戦いやすいプレーになった。第2ゲームは、プレッシャーをかけながらハーフを潰す戦術にして、相手にミスが出てきた。ただ、第3ゲームの最後は自分の足が止まってしまった。(昨年の優勝時はトナミ運輸所属の選手だったが、今年から金沢学院大でコーチをしながらのプレー。パートナーも代わった。それでも決勝に進出したが?)勝ち上がることで考えられる戦術も増えていく。今年からコーチになったので、経験を生徒やパートナーに還元したい」 大澤「第1ゲームは、自分が(強打を)打ち込まれてしまい、決められてしまった。前に入る動きも、相手の前衛より遅かった。第2ゲームからは、まず球を低く落として前に入ることを意識した。最初からそれができていればよかった。自信はなかったけど、この大会では下農さんに引っ張ってもらい、少しずつ自分がやる仕事を理解してプレーできた。女子ダブルスがメインなので、今回の経験を生かしていきたい」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部、平野貴也 写真/黒崎雅久