全米で早くもエンゼルス大谷翔平がもたらす二刀流の波及効果が話題に
現在メジャーでプレーする選手のほとんどが、昔は投手&打者で、やがて右投手として通用しなくなった選手は遊撃手や外野手に転向、左投手として通用しなくなった選手は一塁手や外野手へ転向して、いつのまにか、米国でも野手と投手の両方ではプレーしないという一般的な概念が作り上げられた。DHのないナ・リーグでは、稀に投手が代打起用されるケースはあるが、野手が、大敗時に登板することは、ほとんどないという。 ただメジャーの試合前の打撃練習では、野手が冗談半分でチームメイトの打撃投手を務める姿を毎日のように見ることができ、「アンドレルトン・シモンズ(現エンゼルス)とフレディ・フリーマンがブレーブスに揃っていた時は、チームメイトの中で、どちらが素晴らしいボールを投げたかで議論になったものだ。2人は、ともに昔は投手だった」と紹介している。 記事は最後に、大谷の存在が全米に野球の新たな可能性を生み出す二刀流議論をスタートさせるきっかけになったことに触れた。 「もしどこかのチームがこれらのコンセプトで二刀流選手を育てようとするのならば、それは長い間あったメジャーの常識を覆そうと決断したエンゼルスの幹部と、そう考えさせた大谷によってもたらされたものだろう」。来春のキャンプが始まれば、大谷の二刀流挑戦への関心は、全米を巻き込んで、さらにヒートアップすることは間違いない。