【B1第6節 見どころ】宇都宮vs島根の好カードはインサイドがカギ…北海道と長崎はホームで連敗脱出なるか
宇都宮ブレックスは開幕節で連敗を喫したが、その後は白星を伸ばし7連勝で東地区2位に位置する。「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」の第6節は、ブレックスアリーナ宇都宮に島根スサノオマジックを迎えての2連戦。未だ1敗を守り西地区首位に立つ相手に土をつけられるか。 前節の宇都宮は、敵地でファイティングイーグルス名古屋と対戦。GAME1を82-73で制すと、翌日も76-70で競り勝った。堅い守備を武器とする宇都宮は現在6試合連続で失点を70点台以下に抑えており、今シーズンの平均失点は76.2点。オフェンスでは得点ランキング2位につけるD.J・ニュービルが平均20.6得点でけん引し、チーム全体では平均80.2得点を記録している。 開幕1カ月でまずまずの数字を残す宇都宮だが、対する島根はその上をいく好調ぶりだ。オフェンスではB1で2位となる平均86.3得点を誇り、平均20.0得点のコティ・クラークを筆頭に5選手が平均2ケタ得点をマーク。ディフェンスでは平均71.4失点にとどめている。 両者は開幕前に行われた天皇杯2次ラウンドで顔を合わせ、その試合では宇都宮に軍配が上がった。宇都宮が再び勝利を収めるには、先発のグラント・ジェレットを軸としたインサイド陣がポイント。島根は前述したクラークのほか、ニック・ケイやジェームズ・マイケル・マカドゥらがゴール下でも存在感を発揮できるか。宇都宮は前節の初戦で合計27リバウンドにとどまった反省を含め、インサイドの攻防で主導権を握れるかどうかが勝敗に大きく影響しそうだ。 刈谷市体育館では、6勝3敗のシーホース三河と8勝1敗で中地区1位のアルバルク東京による同地区対決が開催。昨シーズンの対戦成績は1勝1敗。現在は互いに平均ターンオーバー数を11個以下に抑えているため、質の高い好ゲームに期待したい。前節のGAME2で大量105失点で敗れた三河としては、ディフェンスの強度を保つことが勝利への大前提。オフェンスでは3ポイントシュートを確率良く決められるかがポイントとなり、須田侑太郎が古巣撃破の立役者になれるか注目だ。 前節のアウェーゲームで連敗を喫したレバンガ北海道は、 北海きたえーるに戻って横浜ビー・コルセアーズと対戦。オフェンスではライアン・クリーナーが3試合連続で20得点オーバーの活躍を見せており、スコアリーダーとして勝利の立役者となれるかが問われる。そのためには、チーム全体の課題であるターンオーバー数を減らさなければならない。寺園脩斗、島谷怜のガード陣がしっかりと試合をコントロールして連敗を止めたい。 ハピネスアリーナでは、長崎ヴェルカが名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎え撃つ。ここまで平均70.2得点で攻撃に課題を残す長崎に対し、名古屋Dは同84.6点をマーク。連敗脱出を狙う長崎は相手の分厚い攻撃をどう抑え込むかがカギを握る。特に警戒すべきは司令塔の齋藤拓実、得点リーダーであるルーク・メイの2選手。攻撃を司る齋藤のマークには、昨季ベストディフェンダー賞を受賞した馬場雄大に託す場面もありそうだ。 文=小沼克年