大学生の息子が、生活が苦しいから仕送りをしてほしいと言っていますが、相場がわかりません。平均額を教えてください。
子どもが大学へ進学すると、入学費や授業料などの大きな負担がかかります。もし自宅から離れた大学に進んだ場合、アパートや寮で1人暮らしを検討、またはしている方も多いのではないでしょうか。 そこで気になるのが、仕送りです。仕送りの金額は、1人暮らしをする場所や学費によっても左右されるため、どれだけ仕送りをすればいいのか悩むと思います。 そこで本記事では、「周りがどれくらいの金額を仕送りしているのか」を理解するために仕送りの平均額と、仕送り金額を抑える方法について紹介します。他の大学生がどれだけもらっているのか確認し、仕送りを送る金額の参考にしてください。
仕送りの平均額について
全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査概要報告」によれば、下宿生の1ヶ月の小遣い・仕送りの平均額は、7万1200円でした。前年の2022年に比べると2470円増加しています。一方、寮に住む学生の小遣い・仕送りの平均額は4万4960円でした。また、自宅から大学に通っている学生の小遣い・仕送りの平均額は1万350円です。 ここでは、下宿生の生活費の平均を見て、仕送り額の目安として参考にしてみてください。また、小遣い・仕送りが「0円」の下宿生の生活費についても見ていきましょう。 ■小遣い・仕送りをしてもらっている下宿生の生活費 2023年度に調査した小遣い・仕送りをしてもらっている下宿生の1ヶ月の生活費(収支)の平均を表1にまとめました。 表1
※全国大学生活協同組合連合会「第59回学生生活実態調査概要報告」を基に筆者が作成 下宿生の支出合計は12万7500円でした。この金額を下回らない程度の収入が必要になります。大学生の収入源は奨学金やアルバイトです。これらの収入源だけでは支出を賄うことができない場合、足りない分を仕送りするといいでしょう。 ■小遣い・仕送りが「0円」の下宿生の生活費 2023年度に調査した小遣い・仕送りが「0円」の下宿生の1ヶ月の生活費(収支)を図表2にまとめました。 表2