今月のテーマ「更年期ストレスで肌も気持ちも落ち込みがちに」/倉田真由美と化粧品PRが考える更年期ガチ美容 ②
更年期サバイバーの美容ジャーナリスト倉田真由美さんが、更年期世代の資生堂 ベネフィークの担当、益井澄子さんと対談。実際に更年期ストレスで気持ちや肌が落ち込んだ時、おふたりはどうやって乗り切ったのだろうか。
めまいがして朝、起き上がれない!
更年期は、体調の変化があるだけではなく、仕事で責任ある立場に就いたり、家族や将来に対する心配事が増えるなど、以前にも増してストレスフル。私、倉田も考え込んで落ち込み、戸惑うことの連続でした。 益井 まさに私も今まで経験したことのないプロジェクトに異動することになり、やりがいはあったものの、環境の変化を強いられました。加えて娘の受験……。ストレスからか、めまい、のぼせ、肩こりなどに見舞われ、朝、布団から起き上がれないときもありました。 肌では、たるみやくすみが気になるようになり、抜け毛も増えて、気分が落ち込み、不安になるときがありました。 手足は冷たいのに首から上は熱っぽくなる“冷えのぼせ”の症状やむくみに私も悩まされていました。
マッサージで肌も気持ちも上向きに
更年期のストレスや不調を益井さんはどうやって乗り切ったのでしょう? 益井 当時の私のよりどころは、マッサージでした。スキンケアって気分転換になるんですよね。清潔な肌にマッサージクリームを塗り、テーブルの上に肘をついて、テレビを見ながら朝晩20分くらいはクルクルしていたでしょうか。 特に、頬には神経系の線維が集まっているので、内から外へ大きな円を描くようにすると自律神経にもいい影響がある気がします。コロナ禍のマスクの刺激で厚く角化した肌もほぐれて柔らかくなりますよ。 実は私もマッサージが大好き。面倒臭いと思われがちですが、くすみやたるみに対する即効性があるし、気持ちがいいんです。マッサージクリームがなくても、乳液やクリームをつける際に、肌を摩擦しないようたっぷりめにつけ、手のひら全体で頬やひたいを包み込むようにして下から上へ、内から外へ円を描くようになじませるのでもOK。 冷えやすい手足にもボディローションをつけ、ほんの数分、揉んだりさすったりすると“冷えのぼせ”の症状が和らぎます。 益井 土日に、栄養バランスを考えた作り置きのお惣菜を用意しておき、平日はできるだけ早く寝て体を休めるようにもしました。気分の落ち込みは、肌の落ち込みにもつながってしまいますから。