参拝客見守る火伏せの木 寒風にイチョウの黄葉舞い落ち 兵庫・猪名川の景福寺で見頃
肌を刺す寒風に吹かれ、イチョウの黄葉がはらはらと舞い落ちる。兵庫県猪名川町杉生の景福寺。大みそかに除夜の鐘が鳴る梵鐘のそばに、高さ20メートルを超えるイチョウの木がたたずむ。 【動画】まるで蒔絵 青から黄、赤へとグラデーション カエデ紅葉 南あわじ・成相寺 1369(応安2)年、通幻寂霊禅師が創建したと伝わり、姫路市や岡山、鳥取県にある寺とともに曹洞宗の四景福寺と称される。 イチョウの樹齢は不明というが、森口智幸住職(66)は「枝葉に水分を多く含むイチョウは『火伏せの木』として境内や訪れる人を見守ってくれている」と話す。見頃は中旬ごろまで。 来年1月12日には餅まき行事が予定されている。初夏には「沙羅双樹の花」に例えられる白いナツツバキが境内を彩る。同寺TEL072・769・0028 (浮田志保)