【お値段以上の作戦がすごい】スズキ新型「スイフト」は衝撃の“ノー”ストロングハイブリッド!5ナンバーで172.7万円から『小沢コージの遊べるクルマ』
衝撃のノーストロングハイブリッド!新作エンジンで燃費は驚きのリッター24.5㎞
ライバルといえるヤリスはトヨタ式のTHSⅡ、フィットはシリーズハイブリッドのe:HEV、ノートもシリーズ式のe-POWERとほぼストロングハイブリッドが選べる。しかし新型スイフトは敢えて簡便なマイルドハイブリッドで勝負。モーターパワーはわずか3.1PSだが高効率1.2L直3エンジンを新開発。 ピークパワー&トルクこそ82PS&108N・mと控えめだが低回転トルクが豊かな上、13:1という高圧縮比や高速燃焼技術、新作CVTを採用。ボディの空力改善で最良リッター24.5㎞の低燃費を実現。ほとんどストロングハイブリッド並みだぜ!
全車LEDヘッドランプでアダプティブ機能も!5ナンバーキープでもワイド&エッジ感アップ
ボディ骨格のハーテクトこそ踏襲しているが高張力鋼板を多用し剛性アップ。サイズも旧型比で全長が15㎜伸びただけで全長3.8ⅿ強の完全5ナンバーサイズをキープ。 一見保守的だが全長3.9ⅿ台のヤリスより9cmも短く、4駆モデルは最小回転半径4.7ⅿでより短く扱いやすさは歴然。 それでいてフォルムはスイフトらしい塊感を進化させていて存在感があるし、前後LEDライトをより四隅に配したことでワイド感も強調。とても5ナンバーに見えない!
広さ感キープでトップレベルの先進安全&9インチディスプレイオーディオは新作
インパネはほとんどハードパッドでクオリティは競合ヤリスとさほど変わらないが見た目はよりリッパ。グレーで3D造形が施されたプラスティックパネルやグレードにより標準装備されるスイフト初の9インチディスプレイオーディオが効いておりイイモノ感200万円超え。デンソー製ADASセンサー初採用のデュアルセンサーブレーキサポートIIの先進安全も機能はクラストップ! 敢えてボディを拡大せず扱いやすさを守った新型スイフトだが大人2人が前に座った状態でもリアには普通に2人が座れる。
■スズキ「スイフト」スペック 欧州からアジアまで展開するスズキの顔たるコンパクトハッチ。旧型比、全長+15㎜の全車5ナンバーサイズでストロングハイブリッドだらけの競合に新型直3エンジン+マイルドハイブリッドで対抗。そのコスパがすごい! スズキ スイフト ¥1,727,000~2,332,000 ●全長×全幅×全高=3,860×1,695×1,500㎜ ●車両重量=950㎏ ●エンジンタイプ=水冷直列3気筒 ●総排気量=1.197L ●エンジン最高出力=60kW(82PS)/5,700rpm ●エンジン最大トルク=108N・m(11kgf・ⅿ)/4,500rpm ●モーター最高出力=2.3kW(3.1PS)/1,100rpm ●モーター最大トルク=60N・m(6.1kgf・m)/100rpm ●トランスミッション=CVT ●使用燃料=無鉛レギュラーガソリン ●燃料消費率(国土交通省審査値)WLTCモード=24.5km/L ※数値はHYBRID MZ 2WD 取材・文・撮影/小沢コージ 愛情あふれる独自の視点でクルマを語るバラエティ自動車ジャーナリスト。雑誌を中心にWebなどにも多数寄稿。2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。
MonoMaxWeb編集部