世界中で知られる「ホンダ四輪」の代表格・アコードの48年間11代に渡るモデルの変遷を辿る
生産台数500万台を突破。アコードの新体系が打ち出された
1989年7月時点で生産台数500万台を突破。同年9月には、4代目アコードが登場しました。初代からの3ドアハッチバックが廃止となり、新体系としてアコードアスコット、アコードインスパイビガーの2系統に大きく分けられることとなりました。 コンセプトは初代から続くものである一方、5ナンバーモデルまで拡大され、アコードユーザーの裾野を広げたのもこの4代目の特徴でした。 さらに1993年には5代目アコードが登場。「人と社会を見つめた、ホンダの新セダン基準」によって安全、環境、燃費全てに配慮したモデルでした。その一方、より買いやすい価格設定でも大いに注目を浴びました。
9代目で本格的にハイビリッドモデルを展開
続く1997年に6代目アコード、2002年に7代目アコード、2008年に8代目アコードがそれぞれ登場。6代目アコードは初の四輪駆動モデルも登場し、さらにユーザーの裾野を広げました。また、7代目アコード、8代目アコードは欧州仕様車と統合され、性能面はもちろん各部品の質、そして環境配慮が向上したモデルだったのも特徴でした。 実は前述の7代目アコードにはハイブリッドモデルも存在しました。しかし、一時ホンダではハイブリッドシステムを小型車向けに絞って開発を行なっていたため、8代目アコードにはハイブリッドモデルが存在しませんでした。 一方、2013年登場の9代目アコードでは改めてホンダの革新的ハイブリッドシステムを搭載。快適な乗り味と、リッター30km(メーカー発表)という圧倒的な低燃費を実現させました。また、ここでハッチバックモデルは廃止となり、以降のアコードはセダンのみのラインナップとなりました。
9代目のマイナーチェンジで大幅に刷新された電気系統
続く2016年には、9代目アコードがマイナーチェンジ。特にモーター、バッテリーやスイッチなどに至るまで電気系統を最新鋭のものに刷新。新たなハイテク機能も加わり、まさに時代と共に進化した印象を与えました。 また、2017年には10代目アコードが登場。幅広く低くなった外観は過去のモデルの中でも最もスパルタンな印象を与えました。そして今年3月に登場したのが11代目アコードです。 ホンダ担当者は「アコードのコンセプトは初代から変わらない」とする一方、「アコードへの信頼をさらに強固なものへと育て上げるべく開発に至った」と言います。