【MLB】タイガース 来季も前田健太にローテ入りのチャンスを与える方針 2年契約の2年目、勝負のシーズンに
タイガースのスコット・ハリス編成本部長によると、タイガースは来季、2年契約の2年目を迎える前田健太に「先発ローテーション入りするためのあらゆるチャンスを与える」方針のようだ。シーズン序盤は安定感を欠いた今季の前田だったが、ハリス編成本部長は「シーズンが進むにつれて、彼はいいピッチングをするようになっていったと思う」と夏場以降の前田のピッチングを評価。前田は先発ローテーション候補の1人として来春のスプリング・トレーニングを迎えることになりそうだ。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 現在36歳の前田は昨季終了後にツインズからFAとなり、2年2400万ドルでタイガースと契約。若手が多い投手陣の「お手本」になることが期待されていた。しかし、開幕からの7先発で1勝1敗、防御率6.75となかなか調子が上がらず、5月中旬にはウイルス性の体調不良で離脱。2週間ほどで復帰したものの、その後も精彩を欠くパフォーマンスが続き、7月中旬以降はブルペンに配置転換された。 結局、今季の前田は29試合(うち17先発)に登板して112回1/3を投げ、3勝7敗、1ホールド、防御率6.09、96奪三振という成績。三振が投球イニングを下回ったのはメジャー移籍後初めてであり、被打率.281とWHIP1.38はともに自己ワーストだった。チームが躍進を遂げてワイルドカードを獲得するなか、それに貢献する働きができたとは言えず、ポストシーズンのロースターに名を連ねることもできなかった。 来季の年俸は1000万ドルだが、これは現在チームに所属している投手のなかでは最高額。タイガースとしては、最高給の投手を最初からブルペンに置いておくわけにはいかないと考えたのだろう。先発ローテーション入りが確実な投手はエース左腕のタリック・スクーバルくらいしかおらず、残りの4枠はリース・オルソン、ケーシー・マイズ、カイダー・モンテロらを含めて流動的。「カオス」と呼ばれた今季後半戦のフレキシブルな投手起用を1年通して行うわけにもいかず、前田にもローテ入りのチャンスはあると言える状況だ。 来季の前田は2年契約の2年目となり、結果が伴わなければ、シーズン途中のDFAも十分にあり得る。すでに大ベテランの域に差し掛かっている前田にとって、勝負の1年となりそうだ。