中南米カリブ海地域との貿易額、今年5000億ドルを上回る見通し
【東方新報】中国外交部の林剣(Lin Jian)報道官の14日の発表によると、中国と中南米カリブ海(LAC)諸国との間の商品取引は、今年の第1から第3四半期までに4274億ドル(約66兆889億円)に達し、前年同期比7.7パーセント増加した。また通年では5000億ドル(約77兆3150億円)を超えるとの見通しが示された。 林氏は、中国とLAC諸国との経済関係の発展は、相互利益とウィンウィンの原則とした高度に補完的な関係により実現したこと、また21世紀初頭からずっと世界全体の貿易の成長よりもはるかに速いペースで成長してきたことを強調した。 LAC諸国の中で中国から最も離れた南半球のチリは「(北半球が)オフシーズン時の供給」というメリットがあり、中国にとって生鮮果物の輸入元として2番目に大きな国となり、チリ産のチェリーは今や中国におけるスター商品となっている。 また林氏は、中国の新エネルギー産業チェーンが、LAC諸国の環境保護への構造転換を、リーズナブルなコストで実現できると指摘している。 LAC諸国のうち5か国が、中国の自由貿易パートナーである。林氏の説明によると、ホンジュラスとは「自由貿易協定の早期収穫取り決め」に調印し、ペルーとは自由貿易協定のアップグレードに向けた実質的な交渉を終了している。 中国と中南米カリブ海諸国間の商品貿易の急増は、双方の巨大な市場と明るい見通しに支えられている。中国は世界第2位の経済大国であり、最大の消費市場であり、中間所得層は4億人を超える。一方、LAC諸国は、人口6億6000万人で、若い世代が人口の多くを占め、経済発展の大きな潜在力を秘めている。 林氏は「中国とLAC諸国が互いに力を合わせることで、今後も引き続き商品取引は急速に成長し、いっそう高いレベルの相互利益関係を築くことができる」と述べた。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。