日本人初のW杯開幕戦主審、西村雄一審判員が勇退、審判だけ「選手のプレーを間近で体感」
サッカーの元国際審判員で、今季限りでトップリーグの審判員を勇退する西村雄一氏(52)が19日、都内で記者会見を行い、約25年間の審判人生を振り返った。「選手の素晴らしいプレーを間近で体感できたことが私にとって審判活動を続けていく大きなモチベーションだった。審判でしか味わえないことだった」と、ピッチでともに汗を流した選手に感謝した。 監督、コーチ、チームスタッフに対しても「選手を支える立場の皆さんと深い議論をできたのはサッカー感を高める貴重な時間となりました。大切なものでありました」と話した。 来季からJFA(日本サッカー協会)審判マネジャーに就任する。「審判員として、トップカテゴリーからは外れるが、それ以外のところで審判活動は続けていくので、もしかしたら、皆さんの試合を担当する機会があるかもしれないので、楽しくサッカーができたらいいなと思っています」と満面の笑みを見せた。 西村氏はJ1で通算407試合の主審を担当。FIFAワールドカップ(W杯)は2010年南アフリカ大会、14年ブラジル大会の審判員に選ばれ、ブラジル大会では日本人として初めて開幕戦で主審を務めた。