中国でカスタムカーを見かけない理由とは? 厳しい車検制度のせいで自由に改造を楽しめません【Key's note】
見た目ではすぐわからないブレーキパッド交換などは人気
挑むとしたら、外観から悟られないパワーユニットの改造や、サスペンションの変更などでしょうか(車高が変わるとアウトですが……)。ブレーキパッドは安全性を高めるものですし、外観を著しく変化させないものとして人気のようです。 ただし、多少は規制緩和の傾向にあるようですね。新車購入後の車検が2年から6年まで延長されました。日本よりも緩いのです。新車購入6年目から10年目までの車検サイクルも、1年から2年に緩和されています。 監視カメラから逃れなければならない点は変わりはありませんが、次回の車検までの猶予が延ばされたことで、密かに改造を楽しむことができるようにはなったようです。 それを象徴するように、改造車を集めたイベントは盛況のようです。日本のカスタムブランドも人気だといいます。中国の改造規制が緩和されれば、一気に経済が動く可能性もあります。世界一の自動車大国ですから、そうなればとてつもなく巨大なカスタムワールドが開けることになります。世界中のサードパーティーのメーカーは、虎視眈々とその時を待っているのかもしれませんね。
木下隆之