【ソフトバンク】連覇のカギは先発陣「最低7人」上沢直之ら新戦力と東浜巨ら生え抜き組の争い激化
リーグ2連覇を狙うソフトバンクは、25年の先発枠争いが激化しそうだ。開幕ローテーションに限定すれば6人だが、有事に備えて小久保裕紀監督(53)は「最低7人はつくらないといけない」と言及。さらに「年間を通して考えれば」という話では「できれば8人」と明言した。現時点での当確はエースの有原、左のエースのモイネロ、最速160キロ右腕のスチュワートの3人。残り5枠を争う構図になっている。 今オフは現役ドラフトでDeNAから上茶谷、米メジャー3Aから元日本ハムの上沢を獲得した。DeNAからトレード加入した浜口の起用法は定まっていないが、浜口も先発経験は豊富。特に目玉はNPB通算70勝を記録している上沢で、「来シーズン、リーグ優勝と日本一の戦力に必ずなれるように頑張りたい」と先発ローテーション定着を期している。9月に米国で右肘を痛めたが「1月にはしっかり傾斜に入って強い強度で投げれると思う」と万全を強調。キャリアハイだった23年の170イニングを目標に定めており、新天地で完全復活を果たす意気込みだ。 もちろん生え抜き組も簡単に譲る気はない。和田毅氏の引退で投手陣で最年長になった34歳東浜は「野球人生の分岐点になる1年になると思う」と相当な覚悟を見せる。17年に16勝を挙げた右腕も直近2年は6勝、3勝止まり。小久保監督も「あいつもこのままじゃ終われんと思っているでしょう」と奮起を期待している。さらに昨季8勝の大関をはじめ、大津、松本晴、前田純らも5枠のイスを巡って気合十分だ。23年ドラフト1位左腕の前田悠も本格的に1軍で勝負する年になる。 常々「野球はピッチャー」と話す小久保監督。自慢の強力打線は今年も健在で、2連覇のカギを握る先発陣にかける期待は大きい。【只松憲】