都内から約1時間のひとり旅。注目のリトリート施設へ行ってみた!
京都の旅館やホテルで研鑽を積んだ料理長の濱中明利が旬の食材を使いながら京懐石の包丁技術を使い提供する食事は惚れ惚れするほど美しく、地味深い味わい。地元の食材を活かした品書きは季節によって変わるそうなので、四季を楽しむ食事に出合いに来るという楽しみも!
建築家 島田藤吉によって開業された俵石閣は、110年もの歴史をもち、歌人・与謝野晶子や与謝野寛、画家の石井柏亭など文化人からも愛されていた建物。さらには上皇陛下が皇太子時代にご宿泊されたこともあるそう。
自然と共存する由緒ある空間でいただく食事は味覚だけでなく、鳥の囀りや虫の鳴き声、たおやかな風の音など、五感全てを満たしてくれる特別なものでした。
翌朝の朝食は、施設内にあるレストラン「WOODSIDE dining」でいただくブッフェ。
地元の新鮮な食材を使用した小田原の梅干しや漬物、シェフこだわりのカレー、釜炊きした白米など和食をはじめ、種類豊富なパンに色彩豊かなサラダ、フルーツといった洋食、そしてサーモンのベネディクトやオーダーに合わせて焼いてくれる卵料理といったシェフがその場で作ってくれるものまで充実。私のおすすめは、グリルで焼いたパンに特製ベーコンと野菜を挟んだ「BLTBバーガーサンド」。食べ応えがありつつも手のひらサイズなので、他のお料理もしっかりと楽しめるのが嬉しい。 仙石原へ到着した時から、自然いっぱいの落ち着いた空気を胸いっぱいに吸い込み、ヴィラでは贅沢な湯浴みの時間を堪能、夕食は伝統ある建造物の静寂のなかで懐石に舌鼓......と、都会で過ごす日々とは時間の流れが異なることを実感。体そして心の中からプレーンな自分へと戻ることができて、そしてなんと最後には活力になる美味しい朝食まで! 「箱根リトリート före & villa 1/f」で過ごす時間は、自分でも気が付いていなかった心と体の緊張感に気づかせてくれる特別なものでした。家族やパートナー、親しい友人との利用もおすすめだけれど、私はあえて一人での贅沢なステイをお勧めしたい。時間や食事、そしてふと、自分自身とも向き合ながら自然との共生に触れる時間は、自分の原点に立ち返らせてくれる時間だから。 箱根リトリート före & villa 1/f 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286-116 tel:0460-83-9090 https://www.hakone-retreat.com/villa/