ウォジナロウスキー記者の引退を『ESPN』同僚が語る「彼は人生を取り戻したかったんだ」
9月19日(現地時間18日、日付は以下同)。『ESPN』の名物記者として知られるエイドリアン・ウォジナロウスキー氏が、自身のソーシャルメディアを通じて同メディアを離れ、母校セント・ボナベンチャー大学の男子バスケットボールチームのGM(ゼネラルマネージャー)へ就任することが発表された。 ウォジナロウスキー記者はこれまで、シニアNBAインサイダーとして数々の速報を報じ、“Woj砲”とも呼ばれていた人物。『Yahoo! Sports』や『The Record of Bergen County』で活躍し、2017年から『ESPN』へ所属してきた。 だが今回の決断によって、X(旧Twitter)アカウントで656万人超え、インスタグラムのアカウントでも248万人以上のフォロワーを持つウォジナロウスキー記者は、55歳でニュース業界から引退することに。 先日、ウォジナロウスキー記者からクリーブランド・キャバリアーズとの再契約が報じられたアイザック・オコロは「これが最後のWoj砲だな」とXへ投稿。また、『ESPN』のシニアNFLインサイダー、アダム・シェフター記者は、19日に『NBA TODAY』へ出演した際に「私はいつも言っているんだが、自分たちが生計を立てるためにやっていることを分かってくれているのはほんの一握りしかいない。ウォジはその中の1人なんだ」と語り、ウォジナロウスキー記者をこう労っていた。 「彼(ウォジナロウスキー記者)は自分の人生を取り戻したかったんだ。祝日であろうと家族とゆっくり過ごせず、シャワーに入る時もトイレに入っている時でもスマホを片手に仕事をしないといけなかった。仕事が人生を乗っ取ってしまうんだ。そんな生活に終わりを告げて、Wojはようやく自身の望むことができるようになる」 さらに、『The Athletic』は20日に公開した記事の中で、ウォジナロウスキー記者は年平均で約700万ドル(約10億100万円)の契約が3年残っているため、2000万ドル(約28億6000万円)以上もの大型契約を放棄することになると報道。 NBAは現在オフシーズンながら、今月下旬にボストン・セルティックスとデンバー・ナゲッツのメディアデーとトレーニングキャンプがスタートし、10月1日には残り28チームのメディアデー、翌2日からトレーニングキャンプが幕を開ける。 そのため、『ESPN』はウォジナロウスキー記者の後任を獲得する場合、『The New York Times』の子会社『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者、『TNT』のクリス・ヘインズ記者を狙っているという。 NBAを代表する名物記者の引退により、今後リーグの最新情報がどのように報じられていくのかも気になるところだ。
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