「ガソリン値上げかぁ」考えたこともなかったけど、ハイオクってなんでレギュラーガソリンより高い?
一体なぜ?軽油がガソリンより安い理由
軽油がガソリンよりも安価なのは、主に3つの理由が挙げられます。 まずひとつ目は、製造工程の違いです。軽油はガソリンに比べて精製工程が短く、生産コストが低いです。 これは、軽油が比較的重い炭化水素から作られ、原油を分留する際に上部に浮くガソリンよりも下部に多く存在するためです。 2つ目の理由は、税制上の違いです。 軽油は商業車両/農業機械などの燃料として以外にも、発電/暖房などの広範な用途に使用されており、社会全体の経済活動に直接関係しています。そのため日本では、軽油の税率がガソリンに比べて低く設定されています。 また市場全体の需要が大きく、価格が安定しているのです。 3つ目の理由は、ディーゼルエンジンがガソリンエンジンに比べて燃費が良いため、軽油の需要が高いという点です。 ただその一方で、ディーゼルエンジンの排ガス規制が厳しくなりつつあり、新たなディーゼル車の開発は難しくなっています。 このようにハイオクガソリンとレギュラーガソリン、そして軽油の違いを理解すれば、それぞれの燃料が適しているエンジンや用途、価格設定の理由が明確になります。 これらの知識を身につけて自分のクルマに適した燃料を選ぶことで、エンジンの寿命を延ばし、クルマの性能を最大限に引き出すことが可能になるのです。