【阪神】来季FAの近本光司に複数年の巨額オファー準備「大山超え」規模の可能性も
阪神が今オフ、順当なら来季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得する近本光司外野手(30)に大型契約を準備することが3日、分かった。地元兵庫出身の生え抜きスターに最大級の敬意を示す。11月29日には同権を行使していた大山悠輔内野手(29)と5年総額17億円プラス出来高払いで合意。近本に提示する契約規模はそれ以上となる可能性が高い。複数年契約を受け入れるのか、それとも昨オフの大山と同じくFA宣言も見据えた単年契約を選ぶのか。契約交渉に注目が集まる。(金額は推定) 【写真】「熱血!タイガース党」に出演した近本 ◇ ◇ ◇ 4番打者のFAが決着したばかりの阪神に、また大きな契約問題がやってくる。近本だ。入団以来、6年連続で年間145日の登録日数(出場選手登録)をクリア。7年目の来季もアクシデントがなければ、最短で国内FA権の取得条件を満たすことになる。 球団は「FAイヤー」を控え、今オフから引き留めに乗り出す。球団関係者によると、地元兵庫が生んだドラフト1位のスター選手で、まだまだ働き盛りの年齢も加味して、最大限の「誠意」を示すという。今季年俸は3億2000万円。このたびFA残留で契約を結び直した大山の平均年俸は3億4000万円となったが、近本が再びチームトップ年俸を手にする可能性は高い。契約年数や付帯条件によっては、大山を超える大型の規模になる。 今季も盗塁王に輝き、入団から6年連続のタイトル奪取。ベストナイン、ゴールデングラブ賞も4年連続で受賞。球界トップの実績を誇り、走攻守においてチームの根幹だ。巨額オファーでも、球団にとっては十分価値がある。生え抜きの人気選手を、やすやす手放すわけにはいかない。 1年前の大山と似たケースといえる。昨オフ、球団は大山に対しても複数年契約を提示したが、大山は目の前の1年に集中したいと単年契約を選んだ。そして今オフ、国内FA権を行使。巨人移籍と悩み抜いた上で阪神残留を決めた。 近本もまずは今オフに単年契約か複数年かの選択をすることになる。もちろん複数年契約を受け入れれば、26年以降も阪神に残ることが事実上決まる。生涯阪神という道も見えてくる。球団は契約年数は本人に委ねる構えだが、FA前の複数年オファーで誠意を尽くす構えだ。 契約更改交渉の日程は未定だが、関係者によると年内を目指しているという。虎党ならずとも大注目のオフはまだ続く。