トヨタ「センチュリー」2代目デビュー。V12エンジンを搭載した堂々たる日本の最高級車は925万円【今日は何の日?4月18日】
センチュリーとともに消えた国産V12エンジン
前述のように2代目センチュリーは、乗用車としては国内唯一のV型12気筒エンジンを搭載していたが、海外ではランボルギーニ、フェラーリ、アストンマーチン、ロールス・ロイス、メルセデス・ベンツ、BMWといった名立たる高級車メーカーの高性能高級車やスーパーカーに搭載されている。 高出力を得ようとすると大排気量化が有効だが、1気筒あたりの排気量(ボア径)は燃焼効率面から上限値があるので、必然的に気筒数を増やす必要があり、また1気筒あたりの排気量が小さいと、ピストンや動弁系が軽量化できるので高回転化に向いている。 さらにV12エンジンは、低振動の直6エンジンをV並列に配置した完全バランスのエンジンというメリットがある。 そんな高回転高出力化のために理想的なV12エンジンだが、高価で燃費が悪いエンジンなので、環境性能を強いられている昨今は、電動化されたスーパーカーが増えている。 世界的にカーボンニュートラルが叫ばれる中、3代目センチュリーはハイブリッドになった。次の4代目センチュリーが登場するとしたら、政府要人や大企業のリーダーが乗るショーファーカーだからこそ、電気自動車にならないわけにいかないだろう。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純