70歳代「夫婦世帯の貯蓄額・年金額」は平均でいくら?セカンドライフに経済不安を抱える人は8割
物価高対策と老後生活を見据えて
昨今の物価高によって支出額が増加し、生活が厳しくなった世帯もあるでしょう。 このまま物価高が続くと私たちの生活はより厳しくなっていきますが、対策をすることで家庭への負担を軽減することができます。 本章では、FPが教える「物価高対策」についてお伝えしていきたいと思います。 物価高対策として、光熱費・食費などを節約する方法や、投資信託や債券などの金融商品を購入する方法などが存在します。 光熱費・食費の節約は比較的始めやすく、効果が表れやすいものですが、デメリットもあります。長続きしないこと、限界があるということは、経験済みという方も多いでしょう。 投信信託・債券などの金融商品の購入は証券会社の口座開設が必要なため、すぐに始められないというデメリットがあります。 その一方で、長期間にわたって運用をすることで、物価高対策をしながら老後生活への資産準備も同時に準備することができるというメリットがあります。 その他、個人や世帯のリスク許容度によっても異なるものであるため、それぞれに合った選択が重要になるでしょう。
まとめにかえて
70歳代夫婦世帯の貯蓄額・年金額・生活費や物価高対策について解説しました。 70歳代の貯蓄事情は世帯によって大きく変わっていきます。今後の物価高を見越して「預金」「資産運用」などを活用していきましょう。 老後生活への不安を少しでも感じる方は、現役時代からコツコツと準備をしてみると良いのではないでしょうか。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」 ・パーソルキャリア株式会社「Job総研『2024年 定年に関する意識調査』を実施 セカンドライフに経済不安8割 “一生はたらく”覚悟と悲鳴」
長井 祐人