東京・新橋「路上営業」、居酒屋を異例摘発 指導警告60回に従わず
東京・新橋の路上に無許可で机やいすを並べ、道路を不正に使用したとして、警視庁は11日、居酒屋従業員のベトナム国籍の30代女性と、運営法人を道路交通法違反(道路不正使用)容疑で書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。従業員は容疑を認めているという。 【写真】道路交通法違反(道路不正使用)の疑いで摘発された居酒屋がある通り。複数の店が「路上営業」していた=2024年7月21日午後5時20分、東京都港区新橋3丁目、長妻昭明撮影(一部ぼかしを入れています) 同庁によると、飲食店の路上営業について、道路の不正使用で摘発するのは異例。指導に従わず、常習的に繰り返した悪質性を問い、同庁は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。 捜査関係者によると、送検容疑は11月25日昼、港区新橋3丁目の店前の路上で、道路使用許可を得ずにテーブルやいすなどを並べたというもの。 同庁は同店に対して昨年4月~今年10月、同容疑での指導・警告を60回以上出した。直後は撤去していたが、翌日には再び設置され、改善されない状況が続いたという。同庁はこうした状況を悪質と判断して摘発に踏み切った。
朝日新聞社