スリム清宮が広げるBIGBOSS日本ハムの可能性【川口和久のスクリューボール】
痩せてもすごい?
打撃好調を続ける清宮[日本ハム]
少し前の女子プロゴルフの世界は10代の新星がいきなり現れて活躍したと思ったら、数年後には体がびっくりするくらいでかくなっていることがよくあった。これはもちろん、賞金でおいしいものを食べまくったからではなく(と思う)、男子のような筋力アップが難しい女子がボールを飛ばすために体重を増やすという考え方だったと思う。でも、今はトレーニングの進化やスイング時の体のキレを重視するという考えになったのか、スリムなままの選手が多くなっている。 プロ野球の世界では、ヤクルトの村上宗隆、阪神の大山悠輔、西武の山川穂高、巨人の岡本和真とホームランバッターはみんなでかい。ただ、少し前の清原和博(巨人ほか)みたいにボディビルダーのようにひたすら筋力をつけるというよりは、多少、ぜい肉を残しつつ体の柔らかさを重視しているようにも見える。 この流れに逆行し、いわば女子ゴルフ仕様のやり方をしているのが、日本ハムのスリム・清宮幸太郎だ。俺、実は彼はすごいことをしたなと思っている。だってBIGBOSSに痩せろと言われてから1カ月くらいで顔が変わるくらい体重を落として、リバウンドもないんだよ。 オフに顔が変わるくらい太ったヤツはよくいるけど、俺の知る限り、現役野球選手で、あんな短期間で痩せたヤツはいない。しかも・・・
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週刊ベースボール