中日1位・金丸夢斗「肩、大丈夫ですか」つかみは完璧の指名あいさつ ポーカーフェースが武器も恩返しのガッツポーズを
中日にドラフト1位指名された関大の金丸夢斗投手(21)が25日、大阪府吹田市内の同校で井上一樹監督(53)から指名あいさつを受けた。24日のドラフト会議では、4球団競合の末に交渉権を獲得した井上監督が派手なガッツポーズ。一夜明け、金丸は初対面の指揮官に「あれだけのガッツポーズをしていただいて、ありがとうございます」「肩、大丈夫ですか」と感謝を伝えた。竜再建を託された井上監督の熱意に応え、期待の左腕は1年目からの活躍を誓った。 つかみは完璧だった。運命の日から一夜明け、指名あいさつに訪れた井上監督とドキドキの初対面。話し合いの冒頭、金丸は一番に伝えたかったことを決めていた。「あれだけのガッツポーズをしていただいて、ありがとうございます」「肩、大丈夫ですか」。緊張の場はすぐに和んだ。 約20時間前、4球団競合の抽選で「交渉権確定」と記された札を引き当てた指揮官は派手にガッツポーズ。その熱意は、画面越しで見た金丸にも伝わっていた。「うれしかった。スカウトの方から、井上監督は本当に明るい人と聞いていました。(左肩を)脱臼しそうになったというニュースを見たので、触れようかなと。言うことができました」 左肩を気遣いながら感謝を述べた。指揮官も「はしゃぎすぎました。金丸くんが欲しくて仕方なかったから、彼に対する熱意だと思ってもらえれば、それで十分」と応じた。 当然、恩返しはマウンド上でのガッツポーズになる。ポーカーフェースも武器の一つにしている左腕だが、今後はさらにレベルが上がる世界。「抑えた場面で自然と出てしまうことは絶対あると思う。自分の持ち味を出していきたいです」と全身全霊で腕を振る覚悟が、より深まった。
中日スポーツ