ゴジラ70周年で最新作『-1.0』モノクロ版公開へ 米国興行収入が歴代1位 “映画活動家”が語るシリーズの思想
神戸:「ゴジラは、子供の見る映画」みたいな印象が僕にはありましたけど、大人の鑑賞に耐えうるものだなと、今回つくづく思いました。「これから観たい」と思っている人には、どんなところに注目してほしいですか? 松崎:前の『シン・ゴジラ』って、実は大人じゃないとわからないゴジラだったんですね。海外の人はわかんないゴジラです。日本の官僚機構のパロディだったりしたので。今回は、戦争後の人間がどう立ち上がるかという、人間ドラマの部分もある。今回のゴジラは、『ジョーズ』みたいな怖さがあるので小さい人が見るとちょっとパニックになるかもしれませんけども、「老若男女がみんな観てもわかる映画」になっていると思います。特撮が「アカデミー賞の候補になるんじゃないか」というくらいすばらしいので、その方も注目してほしいですね。
白黒の世界で、さらなる恐怖を体感せよ!
放送翌日の20日、東宝は『ゴジラ-1.0』をあえてモノクロ映像版とした『ゴジラ-1.0/C』を公開すると発表した。読み方は「ゴジラマイナスワン マイナスカラー」。上映は2024年1月12日から。
神戸金史(かんべ・かねぶみ)
1967年生まれ。毎日新聞に入社直後、雲仙噴火災害に遭遇。福岡、東京の社会部で勤務した後、2005年にRKBに転職。報道部長、ドキュメンタリーエグゼクティブプロデューサーなどを経て現職。近著に、ラジオ『SCRATCH 差別と平成』やテレビ『イントレランスの時代』の制作過程を詳述した『ドキュメンタリーの現在 九州で足もとを掘る』(共著、石風社)がある。最新作は、80分長編ドキュメンタリー『リリアンの揺りかご』(2023年12月31日放送予定)