VanEck、「イーサリアム先物ETF」廃止へ。7月の現物承認の影響等で
ヴァンエックのイーサリアム先物ETFが上場廃止へ
米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)によるイーサリアム(Ethereum)の先物ETF(上場投資信託)の廃止決定が9月5日に発表された。 対象となるイーサリアム先物ETFは、2023年10月2日に立ち上げられた「ヴァンエックイーサリアムストラテジーETF:VanEck Ethereum Strategy ETF」。ティッカーシンボル「EFUT」にてシカゴ・オプション取引所(Cboe)にて取引されている。 今回の「EFUT」上場廃止についてヴァンエックは、パフォーマンス、流動性、運用資産、投資家の関心などの要素と、その他運用上の考慮事項の分析に基づき、決定を下したと述べている。 またヴァンエックの公式Xからは、7月より取引開始となったイーサリアム現物ETF「ヴァンエックイーサリアムETF:VanEck Ethereum ETF(ETHV)」が、今回の「EFUT」上場廃止に影響したと伝えられてる。 なおヴァンエックのサイトによると9月6日時点で「EFUT」の純資産合計は2,034万ドル(約29.4億円)でNAV(時価純資産:Net Asset Value)は19.37ドル(約2,766円)となっている。 また同日付時点での「ETHV」の純資産合計は5,215万ドル(約74.4億円)で、NAVは32.59ドル(約4,654円)だ。 発表によると「EFUT」は9月16日の市場終了時まで売却が可能とのこと。それ以降「EFUT」は上場廃止になるという。なお同日以降の「EFUT」保有者については9月23日にファンド価値に相当する現金にて清算されるとのことだ。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)