【シュートボクシング】海人、世界を股にかける歴戦の勇者ダビッド・キリアを相手に「僕の方が断然強い。勝つのも倒すのも当たり前だと思っている」
2024年10月13日(日)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.5』(U-NEXT配信)の記者会見が、9月13日(金)都内にて行われ、第一弾対戦カードが発表された。 【写真】GLORYで初代ライト級王座に就いたキリア 出場が決定していたSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)の対戦相手は、初代GLORYライト級王者ダビッド・キリア(ジョージア)に決定した。 キリアは芦原空手出身のファイターで、GLORYには旗揚げ当初から参戦。2014年にはアンディ・リスティにKO勝ちして初代GLORYライト級王者に。2019年には中国の「Kunlun Fight-70kg World Maxトーナメント」で優勝、2021年からは『ONE Championship』に参戦し、GLORYライト級1位のエリンコ・ケールに1R TKO勝利。そして、ONEではジョルジオ・ペトロシアン、シッティチャイ・シッソンピーノン、タワンチャイ・PK・センチャイ、また中国ではスーパーボンと対戦して鎬を削ってきた紛れもなく世界トップレベルの実力者といえる。 2022年11月にフランスの大会『Nuit Des Champions』に出場すると-72kg王座をTKOで獲得。2023年8月の試合を最後にONEから離れると、その後は中国の『武林風』イタリアの『Oktagon』と世界を股にかけて活躍している。36歳。戦績は40勝(18KO)22敗1分。 会見に同席した緒形健一代表は「海人にとっては、今年対戦したペットモラコットに並ぶ世界トップレベルの強豪の対戦となったと思います。私自身も非常にこの試合で海人が今の世界でどの位置にいるかがはっきり示せるカードとなったと思いますので、非常に期待しています」と言い、シーザー武志会長も「今までで一番いい選手じゃないかなと思います。映像を見ましたけど、ガードもしっかりしてるし、前に出て来るので、海人もちょっと手ごずるのかな」と海人の苦戦を予想するが、「先ほど、海人の足を触ったらパンパンに腫れていて、すごい練習をしているんだなと思います。海人だったらやってくれるのかなと思います。できればKOしてほしい。KOすれば、次はもうタイトルマッチしかないという気持ちで海人には臨んでほしい」と海人に激励の言葉をかけた。 これを受けて、海人は「今回の試合の相手に関しても、はっきり言って僕の方が断然強いのかなと思っています。勝つのも倒すのも当たり前だと思っています。GLORYの元チャンピオンで、ONEでもそうそうたるメンバーと試合をしていて、その中でも僕が一番圧倒した印象を残すような試合をして、キリア選手にも海人が一番強かったと思ってもらえるような試合をするので、今回の試合はそこがテーマだと思っています。見てくれる人たちはそこを期待して、僕の強さがどれだけのものかというのを楽しみにして見てほしい」と自信に満ちたコメント。 キリアの印象については「空手家らしいスタイルなのかなと。ずっと前に入ってくるタイプですし、パンチも蹴りも威力のあるものを持っているイメージ。空手家なので、蹴りも多彩なのかなと思うんですけど、頑丈でかなり打たれ強い」と警戒するが、「今までやってきた選手ももちろん強いですけど、出している結果や出ている舞台とか、そういうところは今までの相手とはちょっと違うのですが、今はそういうレベルで僕は戦っていません。1Rから仕留めに行きます。さっきも言った通り、圧倒するのとしないとでは、今後も変わってくると思うし、僕が目指しているのはベスタティただ一人なので、そこにも繋がるような勝ち方をして、見ている皆さんがあの選手に海人はこうやって勝つのかと思ってもらえるような試合をしたい」と圧勝を予告する。 昨年8月のGLORYで敗れたティジャニ・ベスタティへのリベンジを狙う海人は、6月大会では元GLORYライト級9位アルマン・ハンバリアンに2RKO勝ち。前戦となった8月大会では元GLORYライト級6位ドラゴミール・ペトロフに2RTKO勝ちしており、次の試合もKO勝ちが期待されるところ。 「プレッシャーにはなっていないです。それが当たり前だと思っているし、プロとしてもそうですけど、シュートボクサーとしてもそうです。ベスタティにリベンジしたいと一回負けている立場の僕がそう言って、そう簡単にできることではないと思っています。そういう中でどれだけの結果を残せるかが、僕がやることだと思うし、その結果を間違いなく出していくので、期待してもらいたい。ベスタティへのリベンジがゴールではないので、そこもしっかりクリアしていかないとダメですし、その先も僕にはまだいろいろな戦いが待っていると思うので、ここでプレッシャーを感じているようなら、それだけの器だと思います。足でも腹でも効かせて最終的には顔でも仕留めたいし、本当は全部を潰してやろうと思っています。しっかり一撃で仕留めるノックアウトは、やっぱり僕がやっていても気持ちいいので、そういうところは練習していきたい」とKO勝ちにこだわりを見せる。 現在の練習の状況については「いつでも試合できる状態でいます。今回71kg契約なんですけど、体重もクリアしているので、そこはもう何も問題なく、あとは試合するだけ。ここから追い込みとかももちろんしていきますけど、今から別にそれをしなくてもずっとその状態を仕上げているので、別に明日に試合でも大丈夫、というくらい仕上がっています」といつでも戦える状態にあるという。 最後に「GLORYサイド、他の団体の皆さん、選手たちにもそうですけど、70kgで海人が一番だなと思う試合をしたいし、SBの海人の試合が一番面白かったと思われるような試合をしたい」と意気込みを語った。 元GLORYライト級王者キリアを倒し、海人はベスタティとの再戦に大きく前進なるか。
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