意外と知らない「快眠」にいいところ5つ。睡眠の質がいいと免疫力がアップ
年齢を重ねるにつれて、“睡眠の質”に悩んでいる方もいらっしゃるのでは。そこで、今回は、睡眠に関して詳しい医師の白濱龍太郎先生や快眠セラピストの三橋美穂さんに睡眠や不眠の悩みについて伺いました。睡眠がもたらす脳や体の回復、記憶の整理、美肌効果、免疫力向上など、よい睡眠がもたらすメリットも詳しく解説します。
ストレスや自律神経の乱れが不眠の原因に
ESSE読者334人にアンケートをとったところ、9割以上が、睡眠に関してなんらかの悩みがあるという結果になりました。 「睡眠の質が落ちる原因はさまざまですが、とくに多いのは、不安やストレス、自律神経の乱れなど。また、忙しい現代人は、なにもしないでいるのが苦手です。寝る直前までスマホを操作するなど、頭がつねに刺激を受けて緊張し、なかなかリラックスできずに眠れなくなるのです」(白濱先生) さらに、ESSE世代の女性は、年齢や更年期による影響も。 「そもそも40代50代になると、10代の頃と比べて睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が6分の1以下に。また、更年期の影響で自律神経が乱れやすく、閉経後は睡眠時無呼吸症候群にもなりやすくなります」(白濱先生) そこで重要なのが、生活習慣の見直し。朝や昼間の過ごし方から、寝る前の入浴方法やリラックステクなど、ちょっとした習慣で、ぐっすりと眠りやすくなります。 「“完璧な睡眠”を目指しすぎないことも大切です。年齢とともに眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなったりするのは当然のこと。今日眠れなければ、明日眠ればいいというくらいの、気軽な気持ちで取り組んでみて」(三橋さん)
そもそも、快眠できるとなにがいいの?
快眠できるといいことを詳しく見てみましょう。
●脳と体を充電できる
寝ることで、身体能力はもちろん、脳の働きや集中力を回復させ、パフォーマンスをアップ。 「とくに脳は、昼間活発に働くと多くのエネルギーを消費して熱を発し、体温が上昇します。ところが脳細胞は熱に弱いため、夜には働きを低下させ、クールダウンする必要があるのです」(白濱先生)