ベトナム新興EVビンファスト、国内第2工場建設へ
[ハノイ 8日 ロイター] - ベトナムの新興電気自動車(EV)メーカー、ビンファスト・オートは8日、国内に第2工場を建設する計画を発表した。生産能力を倍増し、小型・中型車の需要拡大に対応する。 新工場の初期段階の年間生産台数は、ベトナム北部ハイフォンにある既存工場と同じ30万台を見込んでいる。 第2工場は中部ハティン省に位置し、主に国内販売と輸出向けにSUV(スポーツタイプ多目的車)「VF3」と「VF5」を生産する。稼働は来年7月の予定。 ビンファストの親会社であるビングループの副会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるグエン・ビエト・クァン氏は「国際市場での需要が急速に伸びている。EV工場の増設でビンファストにとって今後の重要な爆発的な発展局面に向けて強固な基盤を作る」と述べた。 先月発表した第3・四半期決算は、原材料コストの低下と増産が寄与し、赤字が5億5000万ドルに縮小した。 年初から9月までの納車台数は4万4773台だったが、これは年間目標台数8万台の55%強にとどまる。同社関係者は目標の達成を引き続き確信しているとしている。