使用済みのコピー用紙を新たな紙に再生 紙資源循環モデルの実証実験 岐阜県内
使用済みのコピー用紙を水を使わずに新たな紙に再生し、紙資源の循環を目指す実証実験が県内の民間企業で始まりました。 実証実験に参加するのは、情報システム開発のインフォファーム、非鉄金属卸売の高橋金属、業務用食材卸のヤマ食の3社です。 実証実験は、セイコーエプソンが来年春に発売する製紙機「新型 PaperLab(ペーパーラボ)」を使って行われます。 使用済みのコピー用紙を原料に再生紙をつくる機械で、シュレッダーで裁断した紙を水を使わずに繊維に戻し、再び結合させて紙に成形します。 実証実験では、このPaperLabの本体をインフォファームに置き、高橋金属とヤマ食には専用のシュレッダーを設置。インフォファームが2社から裁断された紙を回収し、再生紙にして納める仕組みです。 本体と専用のシュレッダーはオンラインでつながっているため、裁断した紙から何枚の再生紙が作られたのか、どれくらいの二酸化炭素排出削減につながっているのかが確認できるということです。
インフォファームの辻博文会長は、「脱炭素のビジネスモデルを作り上げて、来社する企業に協力を呼びかけていきたい」と話しました。 実証実験は 来年1月末まで行い、事業化に向けた可能性を探ります。 なお、インフォファ―ムの本社では、1月末までPaperLabの展示体験会を実施しています。