「目標は日本代表」…コービーの心技を参考にする金沢学院クラブの矢作拓真は要チェック
1月4日に開幕した『京王 Jr.ウインターカップ2024-25 2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会』。男子1回戦屈指のカードとして注目を集めたのが、金沢学院クラブU15(石川県)とライジングゼファー福岡U15(福岡県)の対戦だ。 ティップオフ直後から有田直生、有田直生の小気味の良いシュートでスタート切った福岡U15に対し、金沢学院クラブは落ち着きを取り戻すと、端野恵音の3ポイントシュートで応戦。前半を32-29と金沢学院クラブが3点リードで折り返す。 後半に入ると、金沢学院クラブはゴール下の合わせのプレーで加点。ディフェンスでも第3クォーターを10点、第4クォーターを11点に抑え、68-50で勝利した。 この試合、ゲームハイの19得点を挙げて、13リバウンドのダブルダブルを達成する活躍を見せたが矢作拓真だ。矢作はこの大会が終わると、ユース育成特別枠制度でAチームに合流する栗本冨美也と互角以上にマッチアップ。中学2年生ながら臆することなく果敢に得点やリバウンドに絡んだ。 その矢作について指導する角田敏ヘッドコーチは「とてもハートのいい子です。選手は指導者から指示があったら、すぐそれを表現しようとする子が伸びます。失敗してもあの子はしますね」と、矢作を評価。さらに「運動能力は信じられないぐらいすごいのですが、今日の試合はリバウドやディフェンスでも頑張った。辛抱強く頑張れる子なので、これからの成長が楽しみです」とコメントした。 均整が取れた体格で手足が長く、足のサイズが31センチと183センチの身長はまだまだ伸びそうだ。何度もジャンプしてリバウンドに絡む姿勢や、外角シュートにボール運びもできるハンドリングも期待を大きくさせる。 友達に誘われて小学校1年生から始めたバスケは「めっちゃ好きです」と力強く話してくれた矢作。夢は「日本代表」と話し、参考にしている選手は「コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)」とスケールは大きい。 コービーのどこが好きと尋ねると「フェイダウェイシュートを参考にしています。それとマンバメンタリティーについても目指したいです」と笑顔で語った。 2回戦を突破した金沢学院クラブは3回戦で大会2連覇を目指す四日市メリノール学院中学と対戦する。この試合では四日市メリノールのエース、白谷柱誠ジャックとのマッチアップが予想される。飛び級でU18日本代表にも選ばれた白谷とどのような攻防を見せてくれる!? ティップオフは12時30分の予定だ。 文=入江美紀雄
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