いま音楽界大注目の「暴動クラブ」は、平均年齢20歳の本格ロックンロールバンド!「ロックバンドを始めようとした理由? 簡単でカッコよかったからです(笑)」
――テンポの速い曲が並びますが、ブルージーなムードで"退屈すぎて最高さ"って歌う「すかんぴん・ブギ」など楽曲の幅も目立ちます。 釘屋 「すかんぴん~」は、村八分が演るような泥臭いブギーのイメージで書いたんですよ。ただそのままだと面白みがないので、チョーキングのギターリフを入れたり、後半ロカビリーっぽく急にテンポを上げたりと遊び心も入れて。結果的にポップに仕上げました。 ――苦労した曲なんてあります? 釘屋 ボ・ディドリーの「ROAD RUNNER」のカバーかな。古いリズム&ブルースで単純だし、いけるっしょ!と思ったらカッコよくならなくて。眞鍋さん曰く、「ブラックミュージックはアタマを前にする音楽」。ギターを走らせる意識で演ったら結果的によくなりました。すごく勉強になりましたね。 ――これ50年代の曲ですよね。なぜこれを? 釘屋 普段からカバーはよく演るんですけど、曲に引っ張られすぎず、どれだけ自分らの色を出せるかにこだわっていて。この曲はローリングストーンズ、ザ・フーなど60年代のバンドの必修科目レベルの曲。自分たちも挑戦してみたいと思ったんですよ。 ――カバーといえば以前シングル『シニカルベイビー』のカップリング曲で沢田研二さんの「気になるお前」を演っていました。意表をつかれましたが、オリジナル曲にも聞こえてびっくりしました。 釘屋 少しGSっぽさを意識しましたけど、難しくて。その未熟な感じが僕ららしさとして出ているのかもしれないですね。 ――それにしてもお話にあがるバンドがいちいち渋すぎます。しつこいけど、本当に皆さん20才なんですか? 釘屋 あははは。本当です。 ――そもそもどんな経緯でこのバンドを? 釘屋 大学の音楽サークルの新歓イベントで、一コ下の新入生、マツシマと鈴木に声をかけたのが最初です。すぐ音楽の話で盛り上がって結成したんだと思います。 ――思います、って?(笑) 釘屋 途中から泥酔しちゃって。気づいたらバンドのグループラインができてました(笑)。ヒナコさんを含め、高校からの友人でバンドをやろうとして、ボーカルを探してたらしいんですよね。