大阪知事選・元副知事の小西禎一氏が出馬表明「都構想は打ち止めにすべき」
大阪知事選・元副知事の小西禎一氏が出馬表明「都構想は打ち止めにすべき」
大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)と大阪市の吉村洋文市長(同政調会長)の辞職に伴い4月7日に実施される知事・市長のダブル選で、自民党は11日、元大阪府副知事の小西禎一氏を擁立。同日夕に小西氏の出馬会見が大阪市内で行われた。小西氏は「都構想については、打ち止めにすべきだと思うので訴えていきたい」などと述べた。 【中継録画】大阪ダブル選 自民候補で元府副知事の小西氏が出馬表明
「公職を投げ打って選挙を実施、納得できない」
小西氏は1980年に東京大法学部を卒業後、大阪府庁に採用された。2001年に総務部市町村課課長、2009年に総務部部長などを歴任。2008年には当時の橋下徹知事の府政改革を進める「改革プロジェクトチーム」のリーダーに就任した。2012年には副知事に就任し、2015年に退任した。
「政党間の協議に公職を手段として利用、納得できない」
小西氏は会見冒頭で「今回出馬をしたかについては、私としては納得ができないということです。政党間の協議調整がうまく整わず、公職である知事、市長の職を投げ打って選挙を実施することは、政党間の協議に公職を手段として利用しているということは、長年、大阪府で働いてきた私としてはどうしても納得のいかないことでした」などと述べた。 大阪都構想について、自身が副知事時代に2015年に行われた住民投票の時を振り返り「府議会で協定書は否決をされたんですが、どういう経過からか再開され、あまり突っ込んだ議論もなく住民投票が実施された。担当副知事としてしっかりと職責を果たすべきであったと思いますが、なかなかそういう意見を申し上げることもなかった。実施された際は、これで本当にマルになったら大変なことになるのではと危惧していたが、僅差ながら否決されたホッと胸を撫で下ろした」と述べた。
「府職員は都構想に相当の力、勢力を費やしている」
また「都構想に再度チャレンジをするということで、ここ数年間、大阪府にはいろんな課題があります。2025年の万博や産業振興、観光、子どもの貧困問題などいろんな課題を抱えている。大阪府の職員は都構想に相当の力、勢力を費やしている。これ機に、都構想を一旦終わりにさせたいと思った」と話していた。 知事選は21日、市長選は24日に告示され、府議選、市議選と同じ日に投開票される。