小中の不登校は過去最多34万人…学校に行かなくなった子供を「ひきこもりの中高年」にする親、させない親
■長期化を防ぐために今、行動しよう 部屋から出て、規則正しい生活ができ、身なりや生活環境を整えて、親子でコミュニケーションがとれるようになったら、ひきこもりが解決したといえると思います。 そこから先の就職に関しては私の専門ではありませんので、ぜひ専門の方たちが協力して、元ひきこもりの就職を支援してほしいと思っています。 国、自治体、各企業などが連携して、中高年の元ひきこもりが就職できるようなシステム作りをする必要があると思います。 この本を読んでいるお父さんお母さんは、まだ子どもが小さいはずです。このような8050問題、9060問題の当事者に自分たちがならないためには、今、行動することが必要なのです。 私の話をヒントにして、まずは第三者に相談しましょう。その一歩が、子どもが変わる一歩につながるのです。 あなたが行動すれば、子どもの不登校は解決でき、ひきこもりが予防できるのです 。 ---------- 杉浦 孝宣(すぎうら・たかのぶ) 一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会 代表理事 1960年生まれ。小学3年生で保健室登校を経験するも、養護学園に半年間通い克服。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、不登校や高校中退、ひきこもりの支援活動を39年以上行っている。2020年、新たに「一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会」を設立し、AIによる無料での不登校・ひきこもりステージ判定などにも取り組む。著書に『不登校・ひきこもり急増』、『不登校・ひきこもりの9割は治せる』(光文社新書)、高濱正伸氏との共著『もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる』(実務教育出版)など。 ----------
一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会 代表理事 杉浦 孝宣