日野、認証不正で出荷停止のディーゼルエンジン A05Cは2024年度内、E13Cは1年後の出荷再開へ
日野自動車は、認証不正問題での出荷停止中のディーゼルエンジン2機種について、排気量5リットルの「A05C/HC-SCR」型を今年度内、13リットルの「E13C」型は1年後の出荷再開を目指すと明らかにした。 同社は2022年3月に発覚した認証不正の後、計7機種のエンジン搭載車の出荷を一時停止。現在も出荷停止となっている「E13C」と「A05C」の2機種について、同社は劣化耐久試験を開始し、型式指定の再申請を目指す方針を今年2月までに示していた。今後、国土交通省の認可を経て出荷再開を目指す。 E13Cは大型トラック「日野プロフィア」や大型観光バス「日野セレガ」など、A05Cは中型トラック「日野レンジャー」などに搭載されている。 また、同社は三菱ふそうトラック・バスとの経営統合について、米国では認証不正に関する当局の調査が、国内では公正取引委員会の調査がそれぞれ続いていることから時期を未定としている。中野靖CFOは「時期は明言できない」としながらも、トヨタ自動車、ダイムラートラックを交えた4社で定期的に協議し、「大きなメリットがあることはわかりつつある。当局の許可を得られないと進められないが、内々では前に向かって進んでいる」と進捗状況を説明した。