「藤井将棋には凡局がない」八冠でも勝率.830でもなく…藤井聡太プロ8年“最大の才能”「ライバルの成長と物語もです」A級棋士・中村太地が語る
「藤井将棋には凡局がない」
そんな藤井七冠について、私がずっと感じている才能があります。 「藤井将棋には凡局がない」 藤井七冠自身が力を出せずに負けて、相手も力を出し切っていないのかな……という対局が、本当に1つあるか程度です。そういった強さを発揮するからこそ各棋士も新たな引き出しを作りながらレベルアップを果たし、それぞれの物語性にもつながっているのでしょう。だからこそ第1回で触れた通り、日本の将棋ファンはもちろん、言語の壁を越えて興味を持っていただけているのだと思います。 私自身も、将棋に携わる1人として――2025年も盤上盤外からその魅力を引き続き発信できればと。 〈全4回/第1回「藤井聡太と将棋の世界的人気」、第2回&第3回「2024年振り返り」編からつづく〉
(「進取の将棋」中村太地 = 文)
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