「次の目玉」は産業インフラ、投資先として高成長の分野に-KKR
(ブルームバーグ): 米投資会社KKRのインフラ部門グローバル責任者ラジ・アグラワル氏は、資産クラスにおける「次の目玉」は貯蔵施設やロジスティクスといった産業資産だとの見方を示した。
アグラワル氏は9日、バークレイズ主催の会議でインタビューに応じ、フォーチュン500企業は生産のために必要だが所有する必要のない産業資産を大量に抱えており、バランスシート強化に向けてこうした資産を売却する可能性があると指摘。「この先はこれが高成長の分野になる」と論じた。
データセンターやロジスティクスは、不動産やインフラのオルタナティブ資産運用各社にとって大きな投資対象となってきた。高速インターネットの普及や化石燃料から再生可能エネルギーへの移行という長期的なトレンドから利益を得ようという動きだ。2040年までに100兆ドル(約1京4300兆円)のインフラ投資が必要になると、KKRでは見積もっている。
KKRは光ファイバー接続やデータセンターなどのデジタルインフラのほか、エネルギー転換などの案件を追求していると、アグラワル氏は説明。同社は過去12カ月に、約80億ドルのエクイティーをインフラに投資した。
アグラワル氏によると、KKRのインフラ事業では400億ドルに満たなかった運用資産規模が、3年間で約750億ドルに拡大した。
KKRは資金源として個人富裕層に注目しているという。オルタナティブ投資、特にインフラへの資金配分が少ないためだと、同氏は付け加えた。
原題:KKR’s Agrawal Calls Industrial Infrastructure ‘Next Big Thing’(抜粋)
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Allison McNeely