通算1406盗塁「史上最強の1番打者」が65歳で死去 大谷翔平が掘り起こした「走打」の記録と名場面
アスレチックスなどでMLB史上最多の1406盗塁をマークしたリッキー・ヘンダーソン氏が21日(日本時間22日)、死去したと複数の米メディアが報じ、世界が悲しみに包まれた。65歳だった。 1982年にはメジャー史上に残る前人未到の大記録、シーズン130盗塁。通算2295得点、先頭打者本塁打81本も歴代最多で「メジャー史上最強の1番打者」と称された。盗塁王には12度輝いた。 MLB最終年となった2003年にはドジャースに所属。今季、史上初の「50―50」(50本塁打、50盗塁)を成し遂げた大谷翔平投手(30)がシーズン終盤に盗塁を決めると、ヘンダーソン氏の名前が登場することもあった。8月20日(同21日)の本拠地・マリナーズ戦で39本塁打、38盗塁に達し、史上最速の「40―40」が目前に迫ると、逆転勝利に気分を良くしたロバーツ監督からは“珍指令”が飛び出した。 「リッキーがやったように、二塁ベースをつかんで持ち上げるところを見るのが楽しみだね(笑)」と、「40―40」を達成した際はヘンダーソン氏が通算で盗塁のメジャー最多記録を更新(939盗塁)した時に見せたパフォーマンスをリクエスト。ただし、大谷がベースを持ち上げる可能性を聞かれると、性格を熟知する指揮官は「ゼロだね。彼はそういうことはやらないと思う」と笑い飛ばす“オチ”がついていた。 大谷は「52―52」とした9月20日(同21日)の本拠地・ロッキーズ戦で本塁打と盗塁を同時に記録した試合が今季14度目となり、MLB公式サイトのS・ラングス記者によると、1900年以降で最多だった1986年のヘンダーソン氏の13度を更新した。
報知新聞社