米消費者信頼感、2021年3月以来の大幅上昇-全ての予想を上回る
(ブルームバーグ): 米消費者信頼感は10月に市場予想を上回る上昇となり、2021年3月以来の大幅な伸びを記録した。経済全般と労働市場に対する楽観が指数を押し上げた。米民間調査機関のコンファレンスボードが発表した。
今後6カ月の期待指数は89.1に上昇し、21年12月以来の高水準。現況指数は14ポイント余り上昇して21年5月以来の大幅な伸びとなった。
消費者信頼感指数はそれでも、新型コロナ禍前の水準を大きく下回ったままだ。
コンファレンスボードのチーフエコノミスト、ダナ・ピーターソン氏は「雇用が現在十分にあるかどうかに関する見方は、低調な状況が続いていたが、持ち直した。労働市場データの改善を反映している可能性がある」と発表文で指摘した。
雇用が現在豊富にあるとの回答が全体に占める比率は前月比3.8ポイント上昇と、21年6月以来の大幅上昇。仕事を得るのが困難との回答比率は16.8%に低下した。
両者の差は1月以降で初めて拡大した。エコノミストは労働市場の堅調さを測る指標としてこの差に注目している。
ビジネス環境が6カ月後に改善するとの見方は21%と、22年2月以来の高水準。半年後の所得に関する見方は前月と変わらなかった。
記述式の回答では、近づく大統領選や政治が信頼感に影響を与える要因になったと答えた消費者が、過去2回の大統領選前の月(10月)と比べて少なかった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Consumer Confidence Rises Most Since 2021 on Labor Market(抜粋)、US Oct. Consumer Confidence Rose to 108.7, Above All Estimates(抜粋)
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Mark Niquette