平安時代に死に別れた兄弟武士、900年後に末裔がまさかの〝再会〟 きっかけは新聞記事、記者もびっくり「ドラマのような偶然」
2カ月後、今度は2人の巡り合いの経緯を新聞記事にして配信した。そしてこのたび「900年ぶりの再会」の経緯を詳しく記すことにした。 一連の経緯について小野寺さんは「面白いこともあるな」と冷静に受け止める。山内さんは「他人とは思えない。遠い昔の子孫がいるというのは、なんとなく心強い」と喜びを隠さない。 101歳の小野寺さんは「人生は宝物を作る過程です」との言葉を教えてくれた。これまで紡いだ本は、宝物になったという。山内さんは「2人の巡り合い」を書いた私の記事を大切に保管してくれている。きっと山内さんがまとめる本も、「宝物」になる。 高齢でも好奇心と探究心を持ち続ける、似通った2人の姿は兄弟を思わせほほ笑ましい。そして祖先のつながりを感じずにはいられない。