シード圏外の笠りつ子が復調気配 「最後まで“じわじわ”いきたい」
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日(9日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6685yd(パー72) 【画像】新ボールを投入する女子プロたち 降雨によるコースコンディション不良で順延になった大会初日。2組目の午前7時40分にティオフした笠りつ子が10バーディ、1ボギー1ダブルボギー、今季自己ベストを3打更新する「65」で回り、7アンダー暫定首位で発進した。 「グリーンのコンディションが良く、自分のタッチとよく合います」と、この日は24パットに収めたグリーン上のプレーが光った。ピンまで1mから3mにつけたバーディが多かったほか、前半8番(パー3)は10mのフックラインを沈めたもの。後半15番と16番(パー5)では6m前後を連続で決めた。 今季はプレーにするにあたり、開幕からショット、パットと何か意識を変えたところはないという。シーズン序盤から予選落ちが続く時期もあったが、「7月から調子が上がってきた」と手応えを深めつつある。前週の「北海道meijiカップ」では今季初のトップ10入りとなる5位で終えた。 さらに今週のコースは2016年に優勝するなど相性も悪くない。22、23年とこの2年間は予選落ちが続いていたが、「苦い思い出を追い払おうと思いながら自分のゴルフをやりました」と奮起の材料とした。 前半戦の出遅れが響き、獲得ポイントを争うメルセデスランキングは62位。シーズン後半に入り来季シードを維持できる50位の圏外にいる。「今年37歳を迎え、プロ19年目でいつ終わるか分からないゴルフ人生。試合に出られる限り一生懸命やろうと思うし、一試合一試合しっかりやればまた上がってくると思う」。ランキングはあまり気にせず、目の前の試合だけに全力を注ぐ。 「まだ1日目なので、最後まで”じわじわ”といきたいなと思います」。納得のプレーをやり遂げた先に、3年ぶりのタイトルが待っている。(長野県軽井沢町/松島流星)