侍ジャパン・森下、2点二塁打でトラ侍1大会最多9打点「打球速度も出ていいタイムリーだった」
国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の2次リーグ最終第3戦が23日行われ、試合前に決勝進出が決まっていた日本代表は台湾代表に9―6で競り勝ち、3戦全勝の1位突破となった。 最終決戦を前に、自らのバットで勢いをつけた。チームでただ一人、全試合に先発出場する森下(阪神)は一回に2点二塁打を放ち、全勝での決勝進出に貢献した。 「追い込まれていたのでゾーンは広く持って、いい形で芯で捉えられたので、打球速度も出ていいタイムリーだった」 今大会初めて指名打者で出場。1点を先制してなおも無死一、二塁から変化球を仕留め、痛烈に三塁線を破る2点二塁打でリードを広げた。これで大会通算9打点。新井貴浩が2008年北京五輪で記録した7打点を抜いて阪神勢の侍最多打点を更新し、開幕前に目標に設定した「2桁打点」にも王手をかけた。 森下は今大会全8試合に4番で先発出場し、打率・417、1本塁打、9打点。大会トップの13得点を記録するなど、攻撃を引っ張ってきた。ここまで8戦8勝の日本は、プレミア12史上初の全勝優勝に挑む。24日の決勝、台湾との再戦に向けて力を込めた。 「もうほんとに毎日楽しいですし、こうやって日本代表のユニフォームを着てプレーできていることにすごくありがたみを感じます」 国際大会27連勝となり、頂点まであと一つ。井端ジャパンの4番として、歴史に名を残す。(中屋友那)