どこにそんなカネがあったのか――マルセイユがポーランド代表FWの争奪戦を制した理由【争奪戦】
今冬の移籍市場でもっとも動向が注目されていた選手
23節のRCランス戦で、リーグ・アン初ゴールを挙げたミリク。マルセイユに欧州カップ戦の出場権をもたらす活躍ができるか。(C)Getty Images
ユベントス、A・マドリー、トッテナムなどとの争奪戦となったポーランド代表FWミリクの新天地はマルセイユに決定。フランス・サッカー界がコロナ危機に沈むなか、まさかの移籍はどのように実現したのだろうか。(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2021年2月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― そんなカネが、いったいどこにあるのだろうか――。フランス・サッカー界はコロナ危機のどん底に沈んでいる。リーグ・アンの放映権を持っていた企業(スペインの『メディアプロ』社)は違約金を支払って撤退し、各クラブは選手たちに減給を勧告している。それでも 10億ユーロ(約1250億円)もの損失を出すかもしれない厳しい状況だ。にもかかわらず、この冬の移籍市場ではサプライズの補強が敢行された。 ASモナコはセネガル代
本文:3,861文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。