黒柳徹子さん、戦争「絶対に防がねば」 辺野古新基地「残念」 独占インタビュー<戦わない覚悟>
女優でユニセフ(国連児童基金)親善大使を務める黒柳徹子さんがこのほど、戦後80年を迎えるにあたり、琉球新報のインタビューに応じた。戦争体験が風化し、政治家から「戦う覚悟」など好戦的な発言が出ている状況に「みんなで絶対に防がないといけない」と危機感を示した。 【写真と詳報】「ああ、戦争のことを知らないんだ」 三波春夫さんからも「反戦」 先の大戦について、「沖縄は住民が地上戦に巻き込まれ、本当に気の毒でした」と振り返った。名護市の辺野古や大浦湾を埋め立て、強行される米軍新基地建設についても「沖縄の人たちにとってとても大切な海に基地をつくるのはとても残念だ」と語った。 「台湾有事」を念頭に「戦う覚悟」が求められていると政治家が発言していることについては、「みんなで絶対に防がないといけない」と強調した。そうした発言が出る背景として、戦争体験を語る人が減っていることを指摘し、「平和な状態が当たり前だと思っている人が多い。とても危険だ」と述べた。 「子どもたちがあんな目に遭う戦争は本当にやめた方がいい」と訴えた。大人の責務として、「戦争体験者の話を子どもたちに聞かせること、戦争の悲惨さを描いた映画などを見せることが必要だ」と戦争体験を継承する大切さを説いた。
琉球新報