WILD BLUE DEBUT SHOWCASE[The First Light]レポート「どんな瞬間もお互いを支え合い、輝き合える存在でありますように」
撮影OKの『Bubbles』で熱が最高潮に
トーク企画が一段落、続けて『Bubbles』と『First Light』のパフォーマンスへ。鈴の「みんな立っちゃおうか!」の掛け声に導かれ、くわえて『Bubbles』のみスマホで撮影OKの大盤振る舞いに客席が沸く。 飛んで跳ねて軽やかに、まさに泡のように身軽に歌って踊る5人の姿は、この時間や空間そのものが泡沫のように弾けて消える、ほんの短い時間であることを予感させているようにも思えた。 ファン一人ひとりが、いま生で目の前にいる彼らを繋ぎ止めるのに必死だ。「大切にしよう」と互いの視線を重ね合わせながら歌う5人は、繰り返し再生してきたMVからそのまま飛び出してきたかのよう。どこまでもリアルなのに、現実感がない。 夢の狭間にいたかのような『Bubbles』から『First Light』へ、暗転したステージでライトが明滅し、雰囲気ごと様変わりするのを見せつけられる。すでに出会っていた、運命で繋がった5人が、青と緑のライトが彩る幻想的なステージを掌握しながら、心の随まで融合させるダンスで会場を魅了。確実に、ここから始まる冒険への一歩が踏み出されるのを感じる。 2曲通しての披露にメンバーたちの熱も上がったのか、山下は「Bubbles楽しいね、一体感があるというか」と語る横で、宮武が息を弾ませながら上着を脱ぐ。「SNSで、俺たちの最初のTGCの衣装、デニムジャケットを作って踊ってくれてるの、めっちゃ見てる」と山下が続けると、鈴川も「見た!俺の写真を参考にしてくれてるやつやんな?」と追従し、池田が客席に向け「ちゃんと見えてるよ~!」と手を振りながら語りかけた。
WILD BLUEに100の質問!
二つ目のトーク企画は『WILD BLUE100の質問』。事前にWILD BLUEに答えてもらった100の質問の答えから、4つを抜粋。最初の質問は「メンバーの中で一番涙もろいのは?」で、メンバー全員が「直弥」と一致。鈴川自身も「自分」と回答するほど、自他ともに認める泣き上戸のよう。鈴川は「なんか泣かなきゃいけないみたいな、俳優さんみたいな緊張が……。感動系の映画とか観たらすぐに泣いちゃいます。今日も、裏でこきが泣いてるの見て、やばかったです。耐えました」と、さらりと山下が開演前に泣いていたことを暴露した。 次の質問は「心と体が入れ替わるとしたらメンバーの誰と?」。回答は宮武と鈴に集中した。鈴は「颯と。お兄ちゃんやし、颯は決断力がすごいんですよ」と19歳らしい憧れを開示。同じく宮武と回答した池田は「颯、髪型を結構頻繁に変えるっっちゃ変えるじゃん。入れ替わって、めちゃくちゃ変な髪型にして、そのまま戻したい」とお茶目なイタズラ心を見せた。ちなみに宮武はこの日のために、ストレートにしてカットもしてきたのだとか。 山下は鈴と回答。「ギャップが好きなんですよ、陽向の。見た目はシュッとしてるのにふわふわしてて」と言うと、それを受けた鈴が「こきもふわふわしてるよ~」と応酬。客席からも「してる~!」と聞こえ、山下は「(僕の回答を)幸輝に変えてください」と笑顔で観念した。 3つ目の質問「自分の弱点は?」に対し、鈴は「顔が赤くなること」。池田は「虫」と回答し、「お家が汚いとかじゃなくて、夏場にGが出たんですよ。本当にマジで無理で。2時間くらい格闘してたの。地元が埼玉なんですけど、メンバーは関西だからすぐに帰れないじゃん。地元に帰りました。マジでやばかったんですよ」と繰り返したのに対し、山下が「Gが地元に帰ったってこと?」とボケ。池田は「だったら助かるんだけど~!」と項垂れた。 宮武の弱点は「高所と海」。「WILD BLUEのMVをよく見たらわかるんですけど、僕はずっと後ろにいます。海がちょっと怖くて……」と意外な一面が見える。山下は「押しに弱い」、続けて鈴川が「せっかち」とそれぞれの弱点を分析した。鈴川は「曲作りをしているときの、データを書き出す時間がいや! (早く書き出してくれるように)PCにお願いしちゃう」のだとか。 客席も交えて『Bubbles』の一節を踊り、TikTokにおさめるためメンバーによる振り付けのレクチャータイムも。宮武は「最後に手を伸ばしたらできたことになるんで!」と言うが、池田は「サボっちゃダメだよ!みんなのこと、見てるからね!」と激励し、メンバーからは「ゆとハラだ、ゆとハラ!」と揶揄される一幕も。 歌やダンスはもちろん、WILD BLUEというグループのことを知りつつ、ファンとの距離が近い双方向的な企画も盛りだくさんのDEBUT SHOWCASE。グループの門出を祝福するに相応しい、最後の質問は「WILD BLUEとしての将来の夢は?」。山下を含め、ほとんどのメンバーが「ドームツアー」と回答。「ドームに来てくれる~?」とファンに向かって問いかけると、当然だろうと言わんばかりの強さで「行く~~~!」とレスポンスが。堂々たる出航を遂げた彼らが、ドームを満員にする日も近いと思わせてくれる圧をともなっていた。